倫理分析の進め方
1.自律の原則:きらいなことを強いていないかどうか
患者自身の意見を最重要とする
これはいろいろなことに影響を受ける
たとえば、周囲の意見(夫、親、親戚など) 医師の誘導 医療関係者の圧力
2.無加害の原則(不利益の検証)
あらゆる種類の「肉体的・精神的苦痛」がないようにするべきである
患者本人の苦痛・・・妊婦の健康 夫の苦痛 関係者(親、友人など)の苦痛 医療スタッフの苦痛 実害が無いことが必要である
3.善行の原則(善行=利益)
利益があるかどうか
善行とは何か・・・その利益が関係者にどんな利益を生むのか
価値観の違いにより、利益が異なることあり 患者本人(痛みがとれる) 家族(苦しんでいるのを見るのがつらい、穏やかな患者が見たい)
医療関係者(1つの仕事が終了する)
4.正義の原則
社会に対してどんな効果をもたらすか、社会全体の立場から考える
「現行の法律」や「社会通念」は変化する可能性がある
宗教や国民性によって、何が公平かは異なる
参考文献:クライエント中心型の遺伝カウンセリング